何かを変えたい、改善したい。
100%現状に満足していない限り、程度の差はあれ誰もがそう思っている。
最近太ってきたから体型をなんとかしたい、上司・部下との関係を改善したい。
私たちは問題そのものに意識が行きがちなのでそこにダイレクトにアプローチしたくなってしまいますが、メンタルを整えたいなら肉体を整えるなど、視野を広げて逆サイドにある遠いところからアプローチした方が案外解決は早くなるのでは?
という観点で色々なものを見てみます。
メンタル・認知を整えたかったら肉体を整える。逆も然り
本屋の店頭には
といった本が並ぶなど、メンタル・脳と体のつながりは多くの人が知るようになってきました。
これらの本にも書かれている通り、運動をすれば知能が向上しメンタルも強くなる、腸内環境を整えれば自律神経が整いメンタルが安定する。
メンタルと肉体は一見遠いものですが、肉体に働きかけることでメンタルが改善する。
また逆に、肉体を改善したい・例えばダイエットをするとなった場合、飲みに行ったり何時間もゲームをする事より、節制した食生活や規律を持って運動する事を優先するメンタル(認知環境)に持っていくのが大事。
つまり肉体を改善するためにメンタル(認知環境)にアプローチする。
飲み会より食事制限や運動を優先する認知環境にするためには、ジムに通ったりダイエット仲間を作るなどして運動や食事制限が継続しやすいように環境を設定する。
これも認知環境を変えるために物理環境を変えるという、逆サイド・遠くからのアプローチです。
自分を知りたかったら他者を知る。逆も然り
親という他者から生まれ、保育者・教師に育てられ、日本語という先人が創った言語を使い、友人に囲まれながら他人が発信した情報を摂取して生きている。
このように自分という存在は他者との関係性で成り立っている以上、他者を知らない限り自分を浮き彫りに出来ない。
例えば自分にとってはアイデアを言語化するのは簡単でも同僚にとっては難しい、などの他者と自分との間にあるギャップ。
他者に関心を向けなければこういったギャップには気付けない。
「こんな簡単な事でもいいなら力になりますよ」と、他者とのギャップ・関係性の中で人助けをする機会増えれば、自分がどういう存在か、どういった役割を発揮する・したい存在かがわかる。
しかし他者に興味を持たない事には、いくら自己分析をしようとこのように「本当に自分を知るための」一歩目も踏み出せない。
(偉そうにこう書いている私も、現時点ではこのブログやInstagramでの発信も含め色々と仮説検証中です。)
その逆に他者を知りたいと思ったら、自分に目を向けてみる。
例えばマーケティングなどで人がどういう時に何を欲しがるか知りたいのであれば、自分が消費者として生活していてどんな時、何に購買意欲をかき立てられるかに目を向けてみる。
それをヒントに、また他者にピントを合わせる。
改善したいところの遠くを見てみる事で、そこしか見ていなかった時には持てなかった視点を得られます。
アウトプットの質を上げたかったらインプット。逆も然り
ブログやSNSなどのオンラインでの発信にせよ、印刷物や直接会話などオフラインでのコミュニケーションにせよ、アウトプットの質に問題を感じている場合まずインプットの質を意識してみた方が改善が早かったりします。
例えばビジネス書や教養書を読んでその内容をSNSで発信しているが、感情を上手く乗せられないとする。
であれば、読む本を感情の動く小説に変えたり演劇を見たり友達を誘ってスポーツバーに行ったりなど感情・身体感覚の伴うインプットに変えてみる。
食べた物で身体が作られるように、インプットしたもので認知が作られる。
その認知からアウトプットが生まれるので、インプットを変える事でアウトプットも変わる。
また逆に、本でインプットしても動画でインプットしてもイマイチ新しい視点が得られない、知識としてもなかなか定着しないのであれば。
アウトプットを伴う勉強会に参加するもしくはそれを自分で開く事によってアウトプットへのフォーカスを作る。
そこで実際にアウトプットしてみて得られた、他の人の良い反応・良くない反応などのフィードバックを基にインプットの質を向上させていく。
他にもボクシングで拳に威力を伝達させるには踏み込みが重要など、当てはまるケースは多くあります。
なかなか思うように物事が進まない時は、一度ズームアウトして改善したいところから遠くのポイントにアプローチしてみると、思わぬ進展ある説でした。
感想や掘り下げて欲しいところ等あればお気軽にコメントやお問い合わせください、それでは!
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