あなたの武器が足かせになる日、あなたの足かせが武器になる日

MIND・方法論

こんにちは、テツヤです。

人生が思うようにいっていない時

「自分もこんな家に生まれていればな」

「こっちの仕事(会社)を選んでいたらどうなってただろう」

「あの出来事さえなかったら、今頃自分は…」

なんて思ってしまったこと、ありませんか?

また逆に

「この環境があるからなんとかなる」

「この才能・スキルがあるから大丈夫!」

と思っている、自分の武器もあったりするかもしれません。

でもちょっと怖い現実があります。

人生の序盤で強力な武器だったものが、中盤以降に大きな足かせになることがある。

逆に、序盤では足かせと感じていたものが、中盤以降アドバンテージとなることもある。

今あなたが

「これは絶対にメリットしかない!」

と思っているものや、逆に

「いやこれは完全にデメリットしかないわ」

と思っているものにも、実はそうではない側面があるかもしれません。

今回は、メリットとデメリットが時とともに、または見方によって逆転する現象と、それに気づきやすくするシンプルなアプローチについてのお話です。

ある時はメリットだったものが、ある時はデメリットになる

一見大きなメリットに見えたものが、ある時点では厄介なデメリットに転じる。

こういった逆転現象は、私たちの生活の中でも起こっています。

例えば恵まれた容姿には、一見メリットしかないように思えます。

周りからチヤホヤされて、異性の目も惹きやすい…

がしかし、恵まれた容姿だからこそ生まれうる、厄介な人生の足かせもあります。

同性からの強い嫉妬や異性のストーカー化リスク。

そして容姿に恵まれているからこそ効力を発揮する、身につくとマズイ行動パターン。

例えば何か異性との間に問題が起きた時

「そんなん言うなら別れる!」

関係性の解消をチラつかせる人がいます。

これは、容姿に恵まれた人ほど効力を発揮しやすい行動パターン。

人生の序盤では、彼らにとってこの方法は驚くほど効果的。

相手が慌てて譲歩してくれて、欲しいリソースも引っぱり出せる。

でも人生の中盤に差し掛かると、だんだんこの必殺技の効きが悪くなってきます。

相手がそんなに譲歩しない。面倒くさそうな反応をしてくる時もある。

しかし急に効かなくなる訳ではなく、徐々に徐々に効きが悪くなってくるので、この方法を改めようとなかなか思えない。

ゆでガエル状態です。

そもそも健全な形で関係性を維持するコミュニケーションとは言い難いこの方法。

しかし人生の序盤から長い間使い続けたことで、異性との問題が起こったら自動的にやるようになってしまっている。

歪な形の関係が続くか、本当に関係が解消されるか。

さらに厄介なのは

脳科学的には30歳を過ぎると、そうした自動化された行動パターンや感情パターン、思考パターンを変えるのに意識的な努力、意識的なフォーカスが必要になるということです。

言い換えると、それ以前のように自然に新しいやり方を身につけることが難しくなります。

詳細はこちらの記事にお譲りするとしまして、

▶︎30歳ボーダーライン説を脳科学・認知科学で考えてみた

このように、時間が経てばメリット・デメリットが逆転することがあります。

ある前提条件がそろった時にはメリットになるものも、時間が経ってその見えない前提が崩れると大きなデメリットになることがある。

30歳を過ぎるのは学習にとってデメリットしかない?

ちなみにこの話を聞くと、30歳を過ぎることは学習においてただただ不利なだけのように思えるかもしれませんが、見方を変えれば

「意識的に何を変えるか、何をそのままにしておくのかを選ぶことができる」

ということでもあります。

時間が経たなくても、見方を変えることで初めて見えてくるメリット、デメリットもあります。

見えていなかった大きなメリット・デメリットを見つける

今まで見えていなかった大きなメリットデメリットを見つけるシンプルなアプローチとして、こういったものがあります。

まず、あなたが人生の中で

「あの出来事さえなかったら…」

「これさえなかったら、自分の人生はもっと良かった!」

と思っている出来事や条件によってもたらされた恩恵や、メリットを3つ挙げてみる。

その後に

忘れられない成功体験だったり、自分の武器と思えているもののデメリットを3つ、つまり同じだけ挙げてみる。

認識出来るメリットとデメリットの数にギャップがあるほど死角が大きいことになるので、同じ数だけ挙げることが重要になります。

3つで足りなければ、5つでも10個でも。

例えば私の場合、「あの出来事さえなかったら…」と思えるもので、20歳の時に遭った事故があります。

左足を4トントラックの前タイヤに潰されてしまい、今でもその後遺症が少し残っています。

それまでは身体をかなり鍛えており友人をツテに渡米を考えていましたが、身体を動かすことも出来なくなり渡米も断念しました。

長いこと「あれさえなければ俺の人生は…」と思っていましたが、それによりもたらされた恩恵をパッと3つ挙げてみると

  • 身体が動かせなくなったことで始まった読書習慣
  • それまでまったく興味のなかった文化的なものに興味が向き、茶道を始めた。そこで得られた経験や人間関係
  • 一度は回復を断念した手強い後遺症を改善させるにあたって、粘り強く仮説検証サイクルを回す習慣ができた

後遺症こそまだ少し残っていますが、今では「あの事故があって良かった」と本気で思っています。

「これは絶対にメリットしかない!」

「いやこれは完全にデメリットしかないわ」

どちらの印象を抱いているにしても、その印象が強いほど、逆サイドの死角も大きくなりやすい。

死角が大きいほど、活かせていないリソースや認識できていないリスクも多いことになります。

そんな死角に光を当てるため、自分の印象とは逆のメリット、デメリットを挙げてみる。シンプルですが、タフで、強力なアプローチです。やってみてください。

感想やご質問、掘り下げてほしいところ等あればお気軽にコメントやDMをくださいませ。それでは!

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