長続きしないモチベーションと「自分でやってる感覚」

MIND・方法論

こんにちは、テツヤです。

突然ですが、こんな経験ありませんか?

子どもの頃、今まさに宿題をやろうと思っていた時に、お母さんから

「宿題やったの?」

と言われて

「今やろうと思ったのに」とゲンナリした経験。

実はこの瞬間に、子どもの中で何かが奪われています。

それが今回の記事でお送りするテーマの

「自分で決めてやってる感覚」

です。

これがないと、仕事でも恋愛でも何をやってても、頑張ってるはずなのに何故か心がついてこない。

いわゆる「モチベーションが上がらない」

そんな状態に陥ってしまいます。

その大事な感覚を取り戻すためのアイデアについて、この記事では取り上げていきます。

主体的な行動って?

主体的な行動というと、どんなイメージを持ちますか?

一番わかりやすいたとえは

思春期の頃、胸がキュンとして気になる相手と親密になるためにしていた、涙ぐましくも微笑ましい努力。

あれが主体的な行動と考えるとわかりやすいかと思います。

好きな女の子の髪の毛を引っ張って興味を引こうとする男の子や、好きな男の子が自分に興味を持つように友達と協力して動く女の子。

そんな少年少女のような気持ちで行動している時間が、生活の中でどれくらいありますか?

どうして私たちは大人になると、この感覚を失ってしまいがちなのでしょう。

私たちから主体性を奪うものの正体

人は圧力をかけられると、その行動に対して受け身になったり当事者意識が薄くなったりするメカニズムがあります。

そしてこれは、人に圧力をかけられる場合に限らず、自分で自分にかける場合にも同じように起こってしまいます。

もちろん、圧力を人にかける場合も自分にかける場合も、メリットがあるからそのアプローチを取っている側面はあります。

圧力のメリット

圧力をかけると短期的な爆発力が出る場合があります。

例えば、短期間で強い負荷をかけてクライアントのダイエットをマネジメントする有名なサービス。

高額なフィーを払ってそういった環境に身を置くと、短期的には結果が出やすくなります。

しかしあのプログラムが終わった後に、リバウンドする人とリバウンドせず体型を維持し続けられる人の両方がいます。

圧力をかけられてるからその期間だけイヤイヤやってるのか

それとも端から見てどういう風に見えようが、「自分で選んでやってる感覚」を持ってそのプログラムに取り組んでいるのか

その違いが、原因のひとつとして考えることが出来ます。

圧力のデメリット

圧力をかけるデメリットとしては、これはメリットの裏返しにはなるのですが、長期的な行動のモチベーションが下がってしまう。

このメカニズムは、自分で自分に圧力をかける時にも当てはまります。

例えば受験勉強で「本番まであと何日だから、あと2週間でA判定を取らないといけない」と自分を追い込んで短期的には頑張れるかもしれないけれど、長期的にはモチベーションを下げてしまう。

「自分で決めてやってる感覚」は主観的なもの

この「自分で決めてやってる感覚」というのはあくまで主観的なものなので、人からどう見えているかというのは関係がありません。

例えば私の知っているある男性に

「奥さんの嫉妬がカバーする範囲が広いからエッチなサイトは一切見ない」

という人がいるのですが

その人は独身の頃は、恋人が自分のことを縛ろうとしてきたと感じた時点で別れるということを繰り返していたそうです。

しかし、その「エッチなサイトを一切見ない」という規律は彼本人が自分で決めてやってるので、縛られているという感覚はないようです。

満員電車で通勤して長時間労働をしていようが、「自分で決めてやってる感覚」は持ちうるし

逆にはたから見るとやりたい放題やってるように見えても、その感覚がない場合もあることになります。

人間関係において知らず知らずのうちに発生する圧力

ちょっと男女関係の例えが出ているのでついでに言いますと

例えばあなたのパートナーが、「こういうデートがしたいな」とか「こういう所に行きたいな」と言ったとします。

それに対して

「じゃあこのお店行こうよ。予約しとくね」

と毎回毎回すぐにそのリクエストに応え続けていると、それ自体が「すぐに応えなきゃいけない」という圧力として感じられるようになることがあります。

これに対してとれる1つのアプローチとしては

相手のリクエストに応える時、自分なりのタイミングを少し意識してみる。

毎回毎回相手のリクエストを聞いたその場ですぐに動くのではなくて、いつやるかを意識的に自分で決める。

「やらなきゃいけない義務」ではなく「相手を喜ばせたい」という愛情で相手のリクエストに答え続けるための、ちょっとした工夫です。

自分で決めてやってる感覚を取り戻す方法の一例

では、どうすれば「自分で決めてやってる感覚」を少しずつ取り戻していけるのでしょうか。

出来ることとしては例えば

  1. まず自分がよく口にする言葉、心に思い浮かべる言葉をいくつかピックアップする
  2. その中で、人に言われた時に圧力を感じる言葉があったら、別のものに置き換える

例えば、「〇〇しなきゃいけない」という言葉をよく使うのであれば、「〇〇することも出来る」に置き換える。

この言葉には、「いくつもある選択肢の中から選んでいる」という前提が含まれるので、「自分で決めてやってる感覚」も戻って来やすいです。

人が感じる圧力も主観的なもの

この話を聞いてもし

「それでもやらなきゃ(やらせなきゃ)いけないことはあるんだよ」

と思ったのであれば、私があなたに圧力を与えてしまったということですし

思わなかったのであれば、あなたは圧力を感じなかったことになります。

このように、何に圧力を感じるかもかなり主観的なものなので、私たちは知らず知らずのうちに誰かに圧力をかけてしまっている場合があります。

とくに自分に圧力をかけることが癖になっている人は、人に圧力をかけていることに対して鈍感になる傾向にあります。

もしあなたの周りに

「この人、もっと主体的に動けばいいのにな」

と思う人がいたら

もしかしたら誰かがその人に圧力をかけているか、その人自身が圧力を感じる色眼鏡で世界を見ているのかもしれません。

口にするかしないかにかかわらず、心に思い浮かべる言葉が世界を見る色眼鏡を作ります。

なので一度、自分がよく思い浮かべる言葉や口癖を観察すると、今まで見落としていたものに光が当たるかも知れません。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

感想やご質問、掘り下げてほしいところ等あればお気軽にコメントやDMください。それでは!

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