感性と知性で主観のアップデート

感性=縦軸(生物としての特性、歴史、遺伝、経験)×横軸(時代、文化、社会)。感性を大切にしつつそれだけに身をゆだねない。智仁勇(便宜上こう表現)そろえにいく

言語

外国語の最適な学習方法は人によって違う

投稿日:2018年3月21日 更新日:

 

外国語を勉強している時、

『全然覚えられん。つまらん。苦痛。』と思うことがあったら、それは勉強方法が自分の認知特性に合っていないからかも知れません。

 

情報の消化方法

 

認知特性とは、見たり聞いたりした情報を処理または表現する時の特性です。

同じ文章を読んでも同じ映像を見ても同じことを体験しても、人によってその消化方法はかなり違います。

 

たとえばこの画像を覚えるとしたら。

どうやって覚えようとしましたか?

大まかに、

 

  1. 見たままの画像として覚える
  2. PC、本、花、コップ…と言葉に換えて音で覚える
  3. PCモニターとキーボードの間に本が2冊、右側に水の入ったコップ…と言葉に換えてエピソードで覚える

 

のどれかに該当するかと思います。

これは1であれば視覚優位者、2であれば聴覚優位者、3であれば言語優位者といい、認知特性はまずこの3種類に分けられる。

 

そこからさらに2種類ずつに枝分かれするので、計6種類の認知特性があるとされます。

これは人ひとりにつき1種類しか備わっていないわけではなく、6つがバランスよく備わっている人もいればひとつだけ突出している人もいます。

 

こちらの無料診断から自分がどの特性が強いかがわかります。

エクセルシートになっており、質問の答えを直接入力すれば自動的に結果が出る仕組みです。

本田40式認知特性テスト

 

 

6つの認知特性

 

さてこの6種類の特性ですが具体的には、

 

  1. カメラタイプ・・・見たものを写真のように記憶する
  2. 3Dタイプ・・・カメラタイプに時間と空間が加わったもの
  3. ファンタジータイプ・・・読んだり聞いたりした言葉を映像化して思考する
  4. 辞書タイプ・・・文字や文章を読んでそのまま頭の中で再現する
  5. ラジオタイプ・・・文字や文章を、音として耳から入れて情報処理する
  6. サウンドタイプ・・・音色や音階などの音楽的イメージを頭に入力する

 

この6つです。1・2が視覚優位、3・4が言語優位、5・6が聴覚優位。

どのタイプが強いかによって適切な学習法はまったく違います。

 

たとえばファンタジータイプの強い人は物語性のあるテキスト教材(こういったもの→ストーリーで学ぶ英文法)を選んだり

物事を映像として記憶するカメラ・3Dタイプの人は海外映画やドラマで勉強したり

ラジオタイプはリスニング中心、サウンドタイプは歌で覚えたりなどです。

 

ちなみに個人的な話でいうと私は3D・ラジオタイプが強いので、最近勉強し始めたロシア語は準ネイティブの友達とのしゃべりが中心です。

一緒にジムに行ってトレーニングするとロシア語で鼓舞してくれるので覚えやすい。

動く映像として&耳から入る情報でしっかり記憶される。

 

「わかりやすい○○」本

 

外国語学習に限らず「わかりやすい○○」「面白いほどわかる○○」と冠された本が巷に並んでいますが、著者と読者の”わかりやすい”が必ずしも一致するわけではありません。

 

それを踏まえて学習本を探せば、後のバイブルとするものに出会える確率も上がるかと思います。

 

 

マルチリンガルが周りにいる強み

 

ちなみに上で取りあげた準ネイティブの友人はウズベキスタン出身で、ウズベク語・(旧ソ連圏ゆえ)ロシア語・トルコ語・ペルシャ語・アラビア語・英語・日本語と多数の言語を操るマルチリンガル

 

対面でも電話でも相手によって即座に言語をスイッチする様は圧巻。

そういう人が身近にいると、「使える言語を1個増やすくらいどうってことないな」とメンタルブロックが外れるので学習環境にはかなりプラスになる。

 

ちなみに彼は日本に留学こそしていましたがエリートでも何でもなく、ケバブを売ってる幸せ太りしたオジサンです。

 

そして彼は、人としゃべることが大好きです。

 

 

日本人がナメまくっている、人と話す効果

 

「人によって違う」とタイトルで銘打っておきながらアレですが。

 

トルコのイスタンブールに行った時の話。

 

かの地では、日本人はあらゆる詐欺師のマトにされており

日本語を操る客引きがそこら中にいます。

 

私も知らない間に恋愛詐欺師としゃべっていたり

トルコ絨毯を言い値の2割以下まで値切ったり

スルタンの子孫と称する怪しいトルコ人と

怒鳴り合いの修羅場に突入したりと色々あったんですが

 

非常に高度な話術と日本語 英語 ロシア語を操る彼らに共通して言えるのは

 

赤の他人と話すことに躊躇がない。

 

  • 困っている外国人がいたらすぐ話しかけて助ける(助けてもらいました)。
  • みんなで食事してる最中だろうが、綺麗な女の子を見かけたら 外国人美女だろうと何だろうとすぐ声をかける(英語かロシア語)。
  • 金を持ってそうな観光客がいたらすぐ客引きする。

 

最後のはともかく、これらを躊躇なく出来る日本人がどれくらいいるでしょうか。

 

日本人がいつまで経っても英語を話せるようにならない一番の理由は、外国人と話さないこと。

 

基礎知識と語彙が一定のレベルに達したらさっさと人としゃべる。

相手はあなたの語学力などどうでも良く、興味があるのはあなたが何を伝えたいか、です。

 

ですから最初は正確な語順などでしゃべる必要は全くなく

自分の現時点持っている力の範囲で一生懸命伝えようと努力する。

 

伝えたいことが的確に伝わらずもどかしい思いを何度もしますが、五感の刺激に加え感情が伴うぶん机に向かって勉強するより忘れ難くなる。

 

脳は、多くの感覚を動員したことおよび感情が動いた出来事が記憶に残りやすいように出来ています。

 

「正しく話さなきゃ」などという日本人的完璧主義気質は、この段階では邪魔でしかありません。

 

短いスパンで定期的にアウトプットする環境が有ると無いとでは、インプットする時の吸収率が体感として全く違う(だから英会話教室が存在する)。

 

その機会が現在ない方は、学習方法以上に環境づくりが最もテコ入れできる部分です。

 

meetupなどでいくらでも外国人とは繋がれるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

 

今回は以上です。

 

今回の記事も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ブログの趣旨がよくわからないという方はこちら↓をお読みください。 

 このブログで伝えたいこと

 

今まで知らなかったことに興味を持って頂けたなら嬉しいです。 

 

それでは! 

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平成元年生まれ男。

4tトラックに左足を潰されしばらく体を動かせなくなる。

時間が余りまくったため、心理学・脳科学・世界史・日本史・宗教・神話・哲学・国際政治・地政学等を学ぶ。

5月から8月にかけて中華人民共和国→モンゴル→ロシア→ポーランド→チェコ→スロバキア→ハンガリー→オーストリア→イタリア→ギリシャ→トルコをおもに陸づたいで放浪。

現在は名古屋にいます。

連絡先:tyamadasan410@gmail.com