No Thinking No Human No History No Future

温故知新。歴史がわからなければ今がわからない。今がわからなければ未来がわからない

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コンセプト

投稿日:2018年1月15日 更新日:

 

文化  歴史  テクノロジー  未来  これらはすべて密接につながっている。

 

はじめまして、やまてつです。

本名は山田哲人と一字違いです。

 

文化基盤

 

少し前まで続いていたムーアの法則よろしく猛スピードで進化するテクノロジーに反し、グローバル化によりこれだけ心理的・物理的距離が縮まっても揺るがない

国および文化圏ごとの文化基盤(行動原理および集合的無意識)。

 

本人たちの意識には上がってこないが無意識に持っている考え方や感じ方とも言い換えられる。

 

テクノロジーを使うのは、少なくともまだ当分は人。

そして文化基盤(行動原理と集合的無意識)は本人が意識しているかどうかに関わらず、その人の言動を規定する。

 

「主体的に考え、行動している」と思っていても、人は生まれ育った文化圏の伝統に感化されている。

 

たとえば一般的に日本人は不満があっても我慢することが多く、たまりにたまって「堪忍袋の緒が切れる」まで相手にぶつけようとしない。

 

他方欧米人はその場でそれを表明する傾向にあるとされています。

 

日本人としては和を乱さないために良かれと思ってやっていることですが、『微笑でごまかす嘘つき』と評する外国人もいる。

(↑私が言われた訳ではありませんが直接耳にしました)

 

反対に、そんな彼らの振る舞いや意見を自己中と断ずる日本人もいるでしょう。

 

これは良い悪いではなく行動原理と集合的無意識=文化基盤の違いです。

 

そしてそれが最も色濃く表れているのが歴史。

 

 

歴史は懐古趣味の暗記科目だと思っていませんか?

 

私もそう思っていました。歴史の教科書にずらーっと並ぶ名前と出来事の乾いた羅列。

 

こんなもん「覚えて」何になるんだ?

 

学生の頃は本当にそれが疑問で、面白さ、必要性ともにまったく理解出来ず。一夜漬けで試験に臨み、試験が終われば記憶から消す。ワンナイトRAM。

 

典型的な歴史嫌いのまま10代を過ごし成人を迎え。

 

21歳のある日4tトラックに左足を潰され、しばらく動けなくなりました。

 

当時はがっつりジム通いをし、こういう身体↓だったため、自信のより所を失った絶望とともにかつてない退屈が襲ってきました。

 

あまりにもやることがなく、どんどん筋肉がやせ細ることを歯噛みするなか読書という習慣が生活の一部に。

 

はじめは心理学の本を中心に読んでいたのですが、色んな本を読む中でわかったのが

専門分野だけに精通するのではなくあらゆる分野を網羅した生き字引のような人が少なからずいる。

 

どうやら彼らは例外なく歴史に詳しい。

学生時代苦手としていた科目ですが、古代世界史からしっかり取り組むことにしました。

 

世界史の流れをつかめるようになり、次は日本史。もちろんこちらも神話含め古代から学びます。

 

それによりわかってきたこと。

 

意識しているかどうかに関わらず、どういった歴史を持った国・文化圏で生まれ育ったかはきわめて重要な要素で、大人も子どもも気付いていないだけで多大な影響を受け・与えている。

 

 

「今」につながる歴史

 

日本ダメ論で言われる

 

「どうして日本人ってこうなの?」

 

たとえば

 

  • 空気の存在(同調圧力)
  • 出る杭打たれる
  • リーダーシップの欠如、決断の遅さ

 

日本はもともと農村社会。

田植えは川から水を引いて行う。

川に近い田んぼから田植えを始めないと、川から遠い田んぼは田植えできません。

 

だから田植えの季節には村中のみんなが一緒になって、川に近い田んぼから作業をしました。

 

協調を美徳とする大もとはおそらくここで、仲間外れを恐れたり「国際的に孤立する」と

必要以上に騒ぐのもお国柄のようです。

 

良い面としては、民主主義的感覚は発達しやすく古事記(712年編纂とされる)にある神話からして重要案件は話し合い。

 

聖徳太子の十七条憲法でも

「和を以て貴しとなす」

「それ事は独り断(さだ)むべからず。必ず衆とともによろしく論(あげつら)うべし」

 

幕府においても評定衆などの合議制機関が置かれました。

明治天皇が示された五箇条の御誓文でも「万機公論に決すべし」としています。

 

反面強いリーダーは出にくい。

外国人が指摘する無駄な会議・稟議の多さも淵源は同じ。

 

またもし日本列島ではなく日本半島であったら間違いなく今の日本人の国民性・文化はありません。

 

日中韓の国民性と歴史の違いは、それぞれの地理的特徴(島国・大陸・半島)と大きく関係しています。

 

歴史や文化は「終わったこと」や日常から離れたものではありません。

すべて「今」につながっている。

 

 

「日本文明」

 

“冷戦後の世界は文明間の衝突(イスラム文明 VS 西欧文明 など)が対立の主軸になる”

 

と予言した「文明の衝突」という本があります。(1996年著)

 

著者である国際政治学者サミュエル・ハンチントンは日本を、日本一国だけで成立する文明圏「日本文明」としています。

 

つまり良くも悪くも、日本はガラパゴスアイランド。

 

そこで育まれる感性は、強烈な付加価値(観光資源や技術力など)にも致命的な弱点(強すぎる現状維持バイアスなど)にもなり得る。

 

日本で日本人としか接していないとなかなかわかりませんが、日本も日本的感覚も世界的にみるとかなり特殊です。

 

それを自覚せず海外に出たり、日本をあまり知らない外国人と交流すると強みを最大限活かせないうえに場合によっては危険です。

 

私も何度か訊かれましたが、コンピュータサイエンスを専攻しているような若者でも日本の「宗教」や文化について尋ねてくるのが海外のエリート。

 

昔から欧米の知識人は、見知らぬ土地について調べる時はまず神話から調べていた。

 

数年前映画化された「もしドラ」でも有名なピーター・ドラッカーは、日本をよく知るためにまず日本神話から勉強。

 

ペリーをはじめとする、幕末に開国を求めた欧米人が事前に集めた日本の資料。その中には神道・神話・古代からの伝承が必ず含まれています。

 

自国の文化に関する問いに自分の考えを答えられないようでは、好かれることはあってもリスペクトはされない。

「ご縁」を太く繋ぐチャンスをふいにすることになる。

 

また、海外で日本人が犯罪者に狙われるのは金を持っているという理由だけではなく、良く言うと日本人が一番人がいいから。

 

悪く言うとチョロいから。

 

何度かそういう人間と怒鳴り合いをして切り抜けていますが、そこに至るまで「日本人が」舐められているのがよくわかりました。

 

逆に相手が舐めてくれてるから言動に隙がある面もありますが。

 

 

テクノロジーが社会と時代に与える影響

 

人は生まれてから色んなものを見たり聞いたり、喜んだり悲しんだりしながら文化基盤をもとに感性の種を育てていきます。

 

経験したこと、経験していないことの両方が感性(感じ方・思考回路)を作り上げる。

 

これは生まれる・生きている時代の影響も大きい。

 

生まれた時からインターネットやYoutuberが存在していた世代とそうでない世代とでは、遊びから何から「経験」が違うので感性も異なって当然。

 

私は今30歳なのですが、20歳前後の青年と話をしていると随分感覚が違うなと思うことがあります。

 

たとえば自分が起業することに対しての意識。

 

自分が20歳の頃は、20代前半ましてや10代で起業なんてよほど有能か胡散臭い人間しかしない印象でした。

 

しかし今はインターネット・SNSの発達による情報爆発、可視化、悪質業者の淘汰、手段の多様化が進み起業の心理的ハードルはかなり下がっている。

 

若者の離職率の上昇もこれとリンクしている。

 

企業としては、教育コストをかけた人間がたいした収益も出さないうちに辞めるのは困る。

 

そこから即戦力としてのフリーランス需要が増加し、副業起業が当たり前の時代になっていく。

 

もちろん高齢化の影響もありますが、ネットやSNSなどのテクノロジーの発達なしにイノベーター軽視の日本でここまで(と言ってもやはりまだまだですが)副業起業が広まることはなかったでしょう。

 

テクノロジーを使うのは人。そして人は程度の差こそあれ文化基盤の影響を否応なしに受ける。

 

この観点で歴史や文化を学ぶことは、現在の自分や世界・時代を解釈し直し、未来を見通す上で非常に有用です。

 

 

目的を観察および分析と化合させる

 

 

これは国際政治学者E・H・カーの言葉。

 

彼は「願望は思考の父」という言葉を繰り返します。

 

『未成年の思考は、どうしても目的(願望)にむかって走りがちとなり、いきおい際だってユートピア的となる。

 

とはいえ、目的をまったく退ける思考は、老人の思考である。

成年の思考は、目的を観察および分析と化合させる。

 

ビジネスの世界で広まっている、戦略(長期スパン)にも戦術(短期スパン)にも使えるOODAループ。

 

 

Observe(観察)の次のOrient(情勢分析)。

 

ここで図の通り「世界観」が作られるわけですが、ここの分析で現実と異なる世界を発明してはいけない。

 

先述した通り、日本的感覚は世界的に見るとかなり特殊。

 

それに無自覚なままグローバル世界を分析しても、他の国は日本とは違った行動原理で動いているため現実に即した世界は思い描けない。

 

外国人と付き合う時も然り。「この人とは何か合わないな」と感じた時は、お互いの文化基盤が違うことが原因だったりします。

 

個人にせよ国際情勢にせよ、関わり合いを避けられない相手(たとえばチャイナやダブルコリア)のことは、わかり合う必要はなくともわかっておく必要はあるかと思います。

 

 

不確実な未来に、世界観をもとに柔軟に切り込んでいくのが戦略

 

先ほど「世界観が作られる」といいました。

 

この世界観には、自分や世界の未来の展望も含まれる。OODAループの図を見てわかる通り、それをもとにたてるのが戦略です。

 

「未来を見通す」と言っておいて何ですが、これだけ複雑化した社会。

 

↓こちらの本など、何年か前の未来予測ものを読めばわかる通り、予測が外れることは普通にあります。

 

 

しかし細かい結果はどうあれ、未来は掲げられたフィクションに向かって動いていく。

 

たとえば

 

「AIが人間の仕事を奪う」「2045年に人間の知能を超える(シンギュラリティ)」

 

これらは今のところフィクションです。

 

だが現実は確実にそちらの方向に動いている。シンギュラリティに関しては反論も当然あり、本当にそれが起こるかどうかはわかりません。

 

それでも掲げられたフィクションが現実を作っていく。

 

不確実な未来に対しては、日本人の好きな100%明白な正解は存在せず、思考や経験を重ね主観(世界観)をアップデートしながら手探りで進んでいくしかありません。

 

高尚なものにしろ卑俗なものにしろ、願望(欲求)が人間の思考や行動の源泉。そして欲求は経験から生まれる。

 

得られるフィードバックが多いのも具体的な行動・経験から。

 

OODAループの図を見てわかる通り、思考だけに頼って、フィードバックを活かさず放置しているものは戦略と呼ぶに値しません。

 

 

敵を知り己を知れば百戦あやうからず

 

彼(敵)を知り己を知れば百戦あやうからず。

 

いわずと知れた孫子の言葉ですが、これには続きがあります。

 

彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らば戦うごとに危うし。

 

「知る」対象は兵力や兵站・地形などの戦術的要素だけではなく、社会情勢・世論・文化・慣習などの抽象度の高い要素に比重がおかれている。

 

あらゆるジャンルに応用可能な、理解しておきたい戦略と戦術の違い

またこの「彼」を、具体的な敵に限定せず「世界」「時代」に置きかえても意味は通じます。

 

世界観と戦略を強くすることで、陳腐な言葉ですが色んな意味で「豊かになれる」。

 

アップデートを重ね強化された世界観と戦略は、人生  ビジネス  子育て  恋愛など、様々なフィールドに活かせる。

 

そう信じて疑いません。

 

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運営者:やまてつ

平成元年生まれ男。

4tトラックに左足を潰されしばらく体を動かせなくなる。

時間が余りまくったため、心理学・脳科学・世界史・日本史・宗教・神話・哲学・国際政治・地政学等を学ぶ。

2019年5月から8月にかけて中華人民共和国→モンゴル→ロシア→ポーランド→チェコ→スロバキア→ハンガリー→オーストリア→イタリア→ギリシャ→トルコをおもに陸づたいで放浪。

旅日記↓

https://note.mu/tyamadasan

現在は名古屋にいます。

連絡先:tyamadasan410@gmail.com