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プロパガンダ

嘘つきと正直者の間

投稿日:2019年4月1日 更新日:

エイプリルフール。

『できちゃったの』と彼女に言われ青ざめた同級生がいたのは良い思い出。

 

今回はこの日にちなんでについて掘り下げてみます。

 

嘘をつくのは悪いこと(?)

 

ほとんどの人は、嘘をつくことは非難されるべきものと捉えている。

 

と同時に、嘘は生きていくうえで必要なものでもあると、少なからずの人が考えているかと思います。

 

自分や周りのことを思い浮かべながら読むと、臨場感を持っていただけるかも知れません。

 

白い嘘

 

英語にWhite liesという言葉があります。

直訳すると白い嘘ですが、これは他人を守ろうとする愛他的嘘。

 

たとえば食事に招かれた時、相手を傷つけまいとまずい料理をほめたりすることがこれに当たります。

 

女性が男性の誘いを断る時の『最近忙しい』なども同じ(かつ女性も傷つかない)。

 

哲学者イマニュエル・カントいわく、嘘はWhite liesも含め「人間の義務に対する最大の裏切り」といいますがそういった哲学談義はここではしません。

 

 

「真実の供述」と「騙し」

 

嘘をつくことは「騙し」の最も積極的な行為ですが、その反対概念の真実の供述についてまず見てみます。

 

これは自分が最大限知っていることを、事実をねじ曲げずに正直に述べること。

人間には先入観や記憶違いがあり誤っている可能性もありますが、真実の供述という意味ではそれよりも正直に真実を語ろうとしているかがポイントとなります。

 

対して騙し。

 

こちらはある出来事について正直に、もしくはその全部を意図的に説明しないこと。

 

真実の供述を1、嘘をつくことを0とすると、1と0との間にはグレーゾーンがあります。

それが「騙し」。

 

その種類を、積極的なもの順に大まかに並べるとこうなります。

 

 

騙しの種類

 

嘘をつく

自分の言うことは事実でないと知っている、あるいは事実かどうか疑っている話を、あたかも本当の話だと信じさせるために使うもの。

騙しの中で最も積極的な行為がこの「嘘をつく」になります。

 

印象操作

特定の印象付けをするために、ある点は強調しある点は控えめに表現したり無視すること。

たとえば女性の化粧や、政治的に対立している相手への揶揄。

普段の生活でも自分の悪い所や、不利になるような話は出来るだけしないようにしているかと思います。

そういう意味では、印象操作は多くの人が毎日やっているかも知れません。

 

秘匿

文字通り、特定の情報を出すのを差し控えること。

 

 

印象操作も秘匿も騙しには違いありませんが、一般的には、嘘をつかれるより深刻ではありません。

 

それが巧妙な場合は当然どちらも深刻ですが、普段生活の中で遭遇するレベルであれば印象操作や秘匿は嘘と違い、使われた側の判断能力次第で被害(?)を回避できる余地が大きい。

 

印象操作に対する姿勢

 

たとえば15年ほど前にマネーの虎という番組がありました。

 

何人かの経営者の前で一般人の起業希望者がプレゼンし、質疑応答を経たうえで上手くいけば出資を獲得する流れ。

 

当時出資する側だったものの今では凋落した人が少なからずおり、発言内容やアイデアの時代性なども考えて視聴すると今見ても面白い番組ではあります。

 

こちらの動画は少し極端な例ですが、

希望者が得意な部分をプレゼンする→控えめに表現もしくは無視している部分を社長陣がつっこむ

 

 

出資の判断なので社長陣の追及は当然シビアですが、そこまでいかなくとも強調している部分と表現を控えている部分がどこかに意識を向けることで、印象操作されっ放しは避けられます。

 

 

進化ゲーム理論的には「基本は正直」が最適戦略

 

ゲーム理論とは、複数の主体が関わる意思決定や行動による、相互依存状況を研究する学問。

進化ゲームはそれをより動的にしたもので、意思決定や行動による社会状況の変化なども考慮に入れたもの。

 

この記事のテーマでいうと、正直でいることと嘘つきでいること、どちらが大きい「利得」を得られるかを考える。(「利得」は物質的なものだけを指すわけではありません。)

 

わかりやすくするため極度に単純化します。

自分も自分以外の人も 正直or嘘をつく の2つの選択肢を持っていて、相手がどちらを選んでも利得が最大・もしくは損失を最小化できる戦略を探る。

 

常に嘘つき

相手が正直だろうが嘘をつこうが常に嘘をつき続ける

 

常に正直

相手が正直だろうが嘘をつこうが常に正直でい続ける

 

基本は正直

相手に嘘をつかれない限り及び嘘をつかない人に対しては正直でい続ける

 

常に嘘をついていると相手に信用されず「利得」が得られない、常に正直でいると嘘つき相手に損失が拡大してしまう。

 

「基本は正直」であれば相手が3つの内どの戦略をとったとしても、利得を最大化させつつ損失を最小化出来る。

 

もちろん、他にも様々な戦略がある、初対面と顔見知りで違う、同じ人でも時期や場合によって違うなど単純化が過ぎることは百も承知ですが、とるべき方針としては妥当かと思います。

 

エイプリルフールということで、嘘について少し掘り下げてみました。

 

 

↓走れ正直者

 

 

今回の記事も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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時間が余りまくったため、心理学・脳科学・世界史・日本史・宗教・神話・哲学・国際政治・地政学等を学ぶ。

現在はポーカーからゲーム理論に入り、いわゆる理数系ジャンルも少しずつ勉強中。

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